一服の濃茶をさし上げるために、趣向をこらして人を招くことを茶の湯、または茶事という。
茶の湯には季節、場所、目的などによってさまざまの種類があり、客を限定し時間もたっぷりとかける。
濃茶の味を最もおいしく味わってもらうために、その前にごく素質な亭主の手料理を出す。
これを懐石という。
懐石を出す前か後に炭手前をし、(炉と風炉により異なる)、料理の後、菓子が出ると、客はいったん茶席の外にでる。
これを中立ちという。
亭主は中立ちの間に床の飾りを変え、服装を改め、客を迎え入れて濃茶を練る。
濃茶の後、煙草盆と干菓子を出して薄茶を点てるのであるが、正式の茶事になると前後四時間をかける。
茶事に招かれるには、それなりの心得がなければ亭主の心入れに応えることができないので、亭主も客を選んで招くのが普通である。