濃茶は上品なお茶をゆるく練ったもので、一碗の茶を三人から五人くらいで飲み回しする。
亭主の方から「何人様で召し上がってください」と指定があるのが普通で、連客を考えながら三口半ほどずつ飲む。
飲み方の作法
楽茶碗を例外として、濃茶のときは茶碗に古帛紗を添えて出される。客はそれを使ってもよいが、懐中から自分の古帛紗を取り出し、一つ広げてその上に茶碗をのせて口に運ぶ。
飲み回しにするので、飲み口を茶巾か懐紙で二、三度拭い、茶碗の正面をもとに戻して次客に送る。
拭う時は力を入れすぎたり、茶碗の内側深くまで拭かないように、口が当たったところだけ軽く清めればよい。
濃茶が冷めないように早く回すため、慣れた人は茶碗を手渡しするが、初心の人は畳の上に置いてわたした方が危なげがない。
ただし、異性間では手渡しをしないのが古くからの伝えである。